ドメインとメールアドレスの違いは?種類や作成方法を解説

ドメインとメールアドレスの違い・種類・作成方法を解説

「ドメインとメールって、どう違うの?」
初めてドメインを使う方の中には、そんな疑問を持つ方も少なくありません。

ドメインは、ウェブサイトのURLに使われるだけでなく、メールアドレスにも利用される重要な要素です。
メールアドレスでは、ドメインがあることで「どこから送られてきたか」「どこに届けるか」が決まります。

この記事では、ドメインとメールアドレスの関係や違いをわかりやすく解説し、ドメインを使ってメールアドレスを作成する方法までをご紹介します。

中でも「独自ドメイン」を使ったメールアドレスには、信頼性や自由度といったメリットもあるため、検討中の方はぜひ参考にしてみてください。

ドメインそのものの基本的な仕組み・種類・構造などについてくわしく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

ドメインとメールアドレスの違いとは?

メールアドレスは、「ユーザー名」「ドメイン名」を組み合わせたものです。

「@」より前がユーザー名、「@」より後ろがドメイン名で、これらを組み合わせたものがメールアドレスです。

画像:メールアドレスは@より前がユーザー名、@より後ろがドメイン名

ドメインはメールアドレスを構成する欠かせない要素の一つです。
ドメインがなければメールアドレスは作れません。

メールアドレスにおけるドメインの役割とは?

ドメインは、メールアドレスの中で、「宛先」や「差出人」の「住所」として、「ここに送る」「ここから送る」という情報を示しています。

@より前のユーザー名は宛名や差出人名、@より後ろのドメイン名は住所を示している

ドメインが「住所」を示すのに対して、@の前の文字列はメールアドレスの「利用者などを示す情報」にあたります。
郵便に例えると、ドメインが「宛先の住所」@の前の文字列は「宛名」だと考えると、分かりやすいでしょう。

メールアドレス全体で、「どこの誰に送るのか」「誰から届いたのか」がわかる仕組みになっているのです。

ドメインとメールサーバーの関係

実際にメールをやり取りするときは、ドメイン名をもとに対応するメールサーバーが特定され、そこを経由してメールが送受信されます。
たとえば「example.com」というドメインであれば、「example.comに紐づいたメールサーバー」があり、そこへメールが届く仕組みです。
このように、ドメインは“どのサーバーに届けるか”を決めるカギとなっています。

関係と役割を理解したところで、「さっそくドメインを取得してメールアドレスを作りたい!」という人は、「独自ドメインのメールアドレスを作る方法」をご覧ください!

メールアドレスにはどんな種類がある?

メールアドレスは、取得方法や提供元の違いなどから、主に4つに分けられます。

種類ドメイン部分主な用途利用条件・例
フリーメール
(無料メール)
提供元の共用ドメイン
例:●●●@gmail.com
個人利用全般サービスに登録すれば、誰でも取得可能(誰でも利用可)
例:Gmail、Outlook等
プロバイダーメールプロバイダー提供のドメイン
例:●●●@nifty.com
個人利用全般インターネットプロバイダー契約者向けに提供(契約時に付与)
例:@nifty.com、@so-net.ne.jp
キャリアメール携帯キャリア提供のドメイン
例:●●●@docomo.ne.jp
個人利用全般携帯キャリア契約者向けに提供(契約時に付与)
例:@docomo.ne.jp、@ezweb.ne.jp
独自ドメインメール自分で取得した独自ドメイン
例:●●●@あなたのドメイン.com
ビジネス、ブランディング等自分で独自ドメインを取得して設定(自由に作成可)
例:●●●@あなたのドメイン.com 等

「独自ドメイン」とは、自身が所有し、主に自身一人で利用するドメインのことです。
サイト名・会社名・ブランド名など、任意の文字列を含んだドメイン名を使って、メールアドレスが作れます。

個人のプライベート用であれば、フリーメールプロバイダーメールキャリアメールでも十分ですが、これらは提供元のドメインを借りて使うアドレスです。
そのため、ビジネスやブランディングの用途、特に企業での利用にはあまり適していません。

独自ドメインメールなら、企業だけでなく、個人事業主やフリーランスの方まで幅広い用途に活用できます。

独自ドメインのメールアドレスを利用するメリット

もし個人のプライベート用途以外でメールアドレスを利用するなら、独自ドメインを用いたメールアドレスをおすすめします。

というのも、以下のように多くのメリットがあるためです。

独自ドメインのメールアドレスのメリット
  1. ブランディングに活用できる
    企業名やサービス名を含んだアドレスで、信頼感や認知度の向上に役立つ
  2. 信頼性が高い
    専用のドメイン名を使うことで、運用元がわかるため信頼されやすい
  3. 一つのドメインで複数のメールアドレスが作れる
    用途別・業務別・部署別など、複数のメールアドレスが作成しやすい
    例:support@ドメイン名(サポート)、sales@ドメイン名(営業)など
  4. メールアドレスが変わらない
    ドメインを維持すれば、同じメールアドレスをずっと使い続けられる

「ブランディング」や「信頼性」は、とくにビジネスにおいて重要なポイントです。
また、複数のメールアドレスを作れる柔軟性や、アドレスが変わらない安心感も、企業やチームでの利用に役立ちます。

これらのメリットについて、詳しくは以下の記事でも解説していますので、参考にしてください。

独自ドメインのメールアドレスはどうやって作る?

独自ドメインのメールアドレスを作るには、以下の3ステップが必要です。

独自ドメインのメールを作る手順
  1. ドメインとサーバーを準備する
  2. ドメインとサーバーを紐づける
  3. メールアドレスを作成する

このあと、それぞれのステップで何をするのか/どう進めればよいかを簡単に紹介します。

STEP1
ドメインとサーバーを準備する

独自ドメインの取得と、メールアドレスを運用するためのレンタルサーバーの契約を行います。

どちらも一括で契約できるサービスもあります。以下の記事も参考にしてみてください。

STEP2
ドメインとサーバーを紐づける

取得したドメインを、契約したサーバーに認識させる設定を行います。

ネームサーバー設定や、サーバーへのドメイン設定追加などを、ご利用サービスの「コントロールパネル」などの管理画面で行います。

以下の記事内で、ドメイン取得後の作業として解説していますので、参考にしてみてください。

STEP3
メールアドレスを作成する

サーバーの管理画面から、好きなユーザー名(例:info@~)でメールアドレスを作成できます。
複数作成することも可能です。

作り方は以下の記事で紹介していますので、参考にしてみてください。

独自ドメインのメールアドレスは、手順を押さえれば意外と簡単に作成できます。

記事内でご紹介したステップに沿って進めていけば、初心者の方でもスムーズに設定できるはずです。
関連記事を参考に、ぜひメールアドレスを作ってみてください。

ドメインとメールアドレスに関するよくある質問

ここからは、ドメインとメールアドレスに関するよくある質問と回答を紹介します。

独自ドメインのメールを作るのに費用はどのくらい?

利用するドメインやサーバーにもよりますが、年間で約8000円〜20000円程度を見ておくと良いでしょう。

独自ドメインのメールアドレスを利用するには、主に以下の2つの費用が必要です。

独自ドメインのメールを作るのに必要なものと費用
  • 独自ドメインの費用
    「.com」や「.net」の場合、年間費用は2000円程度が目安です。(種類によって大きく異なります)
    新規取得時は、キャンペーンなどでより安価な場合があります。
  • レンタルサーバーの利用料金
    メール機能付きのレンタルサーバーは月額500円〜1500円程度が目安です。
    サービスによっては、より安価なメール専用プランもあります 。

ドメインの費用は年単位で発生し、レンタルサーバーの利用料金は月単位で発生するのが一般的です。

独自ドメインメールの費用を抑えたいなら

レンタルサーバーによっては、サーバー契約中はドメインが無料で利用できる特典を提供しているサービスがあります。
費用を抑えたいなら、使わない手はありません。当社運営の『エックスサーバー』『XServerビジネス』でも提供していますので、ぜひ活用してください。

特典を使わず、通常どおり取得する場合は、取得時の費用だけでなく、更新時の費用もしっかりチェックして、ドメインの種類(TLD)や、取得先のサービスを決めるのが大事です。
費用については以下の記事を参考にしてみてください。

独自ドメインのメールアドレスは個人でも必要?

必須ではありませんが、信頼性やブランディングを重視するなら個人でも利用する価値があります。

個人事業主フリーランスとして活動する場合や、ブログ・ウェブサイト運営などで情報発信を行う場合は、独自ドメインのメールアドレスを持つことを強くおすすめします。

独自ドメインのメールアドレスは、フリーメールに比べてビジネス上の信頼性が格段に高く、相手にプロフェッショナルな印象を与えます。
また、屋号やサイト名を含めることでブランディングにも繋がり、活動の認知度向上にも役立ちます。

一方、純粋なプライベート利用(友人や家族との連絡など)であれば、Gmailなどのフリーメールで十分です。

活動内容や、相手にどのような印象を与えたいかに応じて、独自ドメインメールの必要性を判断しましょう。

独自ドメインのメールにデメリットはある?

はい、「費用がかかる」「管理・設定の手間がかかる」といったデメリットはあります。

デメリット
  • 費用がかかる
    独自ドメインの取得・更新費用と、レンタルサーバーの利用料金が継続的に発生します。
  • 設定・管理の手間
    最初にドメイン取得、サーバーとの紐付け(DNS設定)、メールアカウント作成といった設定作業が必要です。
    また、ドメインやサーバー契約の更新管理も行う必要があります。

これらの点は、フリーメールの手軽さと比較するとデメリットと感じるかもしれません。

しかし、ビジネス利用における信頼性向上やブランディング効果といったメリットを考慮すると、多くの場合、これらの手間やコストは必要な投資といえるでしょう。

メールアドレスのドメイン部分をあとから変更できる?

いいえ、メールアドレスを作成したあと、「ドメイン部分だけ変更」はできません。
また、取得済みのドメインも、「あとから文字列だけ変更」はできません。

そのため、メールアドレスのドメイン部分を変更するには、新たにドメインを取得して、メールアドレスを作りなおす必要があります。

例えば、「mail@example.com」から、「mail@new-example.com」に変えたい場合。

新たに「new-example.com」のドメインを取得したうえで、メールアドレスの設定を行わなければなりません。

そうなると、ドメインを取得する費用、ドメインやメールアドレスの設定の手間などが再度かかるため、一度決めたドメインやメールアドレスは変更しないことをおすすめします。

これからドメインを取得する方は、あとで変更する必要がないように、ドメイン名を慎重に決めましょう。

以下の記事では、ドメインの決め方を開設しているので、取得時の参考にしてください。

ドメインの期限が切れるとメールアドレスはどうなる?

ドメインの有効期限が切れると、そのドメインを使ったメールアドレスは使えなくなってしまいます。
とくにビジネス利用の場合は注意が必要です。

ドメインの期限が切れると……
  • メールの送受信ができなくなる
  • ウェブサイトにアクセスできなくなる
  • 過去のメールにアクセスできなくなる可能性がある
  • 他人にドメインを再取得されるリスクがある
    (そのまま二度と使えなくなる)

ドメインを使い続けるためには、1年単位での更新手続きが必要です。

また、メールの利用に必要なレンタルサーバーも、契約期間(月単位や年単位など)に応じて更新する必要があります。
サーバーの契約が切れると、メールの機能自体が使えなくなるほか、メールをサーバーから都度読み込む設定(IMAP方式など)にしている場合、過去のメールが見られなくなる可能性もあります。

メールアドレスを使い続けるためには、ドメインとサーバーの両方を忘れずに更新しましょう。

多くのサービスでは自動更新設定が用意されているため、活用して更新忘れを防ぐことをおすすめします。

まとめ:ドメインとメールアドレスは役割が異なる

この記事では、ドメインとメールアドレスの違い、種類、独自ドメインのメールアドレスについて解説しました。

要点をまとめると以下のとおりです。

まとめ
  • ドメインは、メールアドレスの@より後ろの文字列を構成している
  • ドメインは、メールの宛先や差出人の「住所」を示す役割がある
  • メールアドレスは、メールの「宛先」や「差出人」を示す役割を担う
  • 企業をはじめ個人の活動にも独自ドメインのメールアドレスがおすすめ
  • 独自ドメインのメールアドレスを作成するには「独自ドメイン」と「サーバー」が必要

ドメインは、メールアドレスの一部として宛先の「住所」を示しており、メールアドレスを利用するうえでは欠かせない存在です。

メールアドレスには、サービス利用などで無料で提供されるものと、自分で「独自ドメイン」を取得して作るものと、複数の種類があります。

プライベートではなく、企業や個人の活動のために利用するなら、「独自ドメインのメールアドレス」がおすすめです。

記事を読んで、独自ドメインのメールアドレスの必要性を感じた方は、この機会に作成することを検討してみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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